液体クロマトグラフィー (LC) カラムの分離低下の一般的な原因は何ですか？ - WKB244143

環境

• カラム性能
• 分離低下
• 広いピーク
• マトリックス

回答

分離低下の一般的な原因には、以下が含まれています（ただし、これらに限定されません）。

1. システムの拡散（バンド拡散、バンドの広がり）が高すぎます。
   • インジェクターと検出器の間のシステム容量が多すぎると、ピークが広がり、テーリングが発生することがあります。
     • 新しいフローセルの容量が、古いフローセルと比較して大きいです。
     • 新しいチューブの容量が、古いチューブと比較して大きいです。
2. インジェクターと検出器の間の流路での接続不良：
   • フェラルの奥行きが正しくない（短すぎる）と、エンドフィッティング内にボイドが発生することがあります。
     • 新しい接続を行います。
   • フェラルが滑りやすくなっています（チューブがエンドフィッティングの中で滑り、空洞が発生することがあります）
     • PEEK 手締めフィッティングを使用した場合に発生する可能性があります。
     • 新しいフィッティングを取り付けます。
3. 非特異的吸着：
   • タンパク質と酸性分析種は、（陽イオンの吸着により）ステンレススチールの表面および粒子に吸着するとともに、疎水性相互作用または親水性相互作用により吸着します（粒子の種類によって異なります）。
     • 高濃度の分析種で「コンディショニング注入」を数回行って、ステンレススチールと粒子の表面の「活性部位」を飽和させ、回収率と分離を向上させます。
4. カラムでのマトリックス成分の蓄積：
   • サンプルマトリックスがカラムを汚染し、カラム注入間で蓄積することがあります。
     • カラムのクリーニング手順を行います。
5. 微生物の増殖/汚染：
   • ピークテーリングが発生することがありますが、ピーク割れ、分離の低下、高圧問題がより頻繁に発生します
     • 2.5 µm および 2 µm 以下のカラムを使用する場合は、可能であれば 24 ～ 48 時間ごとに高水系移動相を交換します。
6. システムの問題（ただし、これらに限定されません）：
   • システムが間違った流量を提供します
   • カラム温度が間違っています
   • 溶媒の混合が間違っています

追加情報

Waters は、酸性分析種のカラム内部のステンレススチール製表面への吸着を防止する MaxPeak Premier カラムを提供しています。

次を参照してください：MaxPeak Premier カラムの Web ページ