Protein-Pak Hi Res Q カラムを使用した「空のカプシドと完全なカプシド AAV」アプリケーションノートの式 1 では、レスポンスファクター (RF) はどのように取得されましたか？ - WKB252955

環境

• アプリケーションノート
• アデノ随伴ウイルス (AAV)
• 空のカプシドと完全なカプシド
• レスポンスファクター (RF)
• Protein-Pak Hi Res Q
• イオン交換
• 陰イオン交換クロマトグラフィー
• 蛍光検出器 (FLR)
• UV 検出器 (UV)

回答

レスポンスファクターは、完全なカプシドと空のカプシドを同じ量（濃度）で注入した場合の、完全なカプシドと空のカプシドのピーク面積比です。

空カプシドと完全なカプシドの濃度が同じ場合でも、DNA（完全）がカプシドに存在する場合の実際の FLR レスポンスは、カプシドが空の場合の FLR レスポンスとは異なります。DNA（完全）の存在により、空のカプシドと比較して FLR シグナルがわずかに変化します。式ではこのシグナルの差を考慮する必要があります。

RF（空）が 1.3 の場合 [完全になるとレスポンスが高くなる]、完全のピーク面積を 1.3 で除算してシグナルをノーマライズする必要があります。

FLR の場合、RF は 1 に近い値にする必要があります。

追加情報

追加情報については、Anion-Exchange Chromatography for Determining Empty and Full Capsid Contents in Adeno-Associated Virus（陰イオン交換クロマトグラフィーによるアデノ随伴ウイルスの空のカプシドと完全なカプシドの含量の測定）の式 1 を参照してください。

追加の参考資料については、Rapid AAV Concentration Determination Using Size-Exclusion Chromatography with Fluorescence and UV Dual Detection（蛍光および UV のデュアル検出を用いたサイズ排除クロマトグラフィーによる AAV 濃度の迅速測定）および次の学術論文を参照してください：Wang, C. et al. Developing an Anion Exchange Chromatography (AEX) Assay for Determining Empty and Full Capsid Contents in AAV6.2. Mol. Ther. Methods Clin. Dev. 2019, 15, 257–263.