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Waters Japan

Empower 3 で純度許容差をどのように設定しますか? - WKB11215

Article number: 11215To English version

目的または目標

純度許容差を設定する。

環境

  • Empower 3
  • PDA データ

手順

溶媒アングルを評価するには、以下のガイドラインを使用します。

適切な S/N 比でピークを検出するために、使用する波長範囲でバックグラウンド吸収のない移動相を使用します(たとえば、吸収を最低限におさえるために、メタノールの代わりにアセトニトリルを使用します)。

もっとも高い濃度でも、ピークの吸光度が 1 AU 未満になるように、サンプル濃度を調製します。これにより、最適な純度アングル測定が得られます。必要に応じて、MaxPlot でクロマトグラムを抽出します。

許容差基準パラメーターにノイズ + 溶媒を選択した場合に溶媒アングルを評価するには:

1. 定常的に使用する最大濃度で、化学的に純粋な標準試料を 6 回注入します。

推奨事項:この濃度で得られる、最大吸光度でのピーク高さが 1 AU 未満であることを確認します。

2. 標準試料の注入の 1 つから、スペクトルライブラリーを作成します。

3. ピーク純度試験およびライブラリー検索を実行する PDA 解析メソッドを作成します。

4. ノイズに対する許容差基準を設定します。

5. 解析メソッドをメソッドセットに保存し、次にメソッドセットを適用します。

6. 各注入について計算された純度アングルおよびマッチアングルを記録します。

7. 繰り返し実行した標準試料の注入から得られた純度アングルまたはマッチアングルに基づいて、溶媒アングルを評価します。

ヒント:最良の結果を得るには、化学的に純粋なレファレンス標準試料を使用して、各メソッドについて溶媒アングルを実験的に決定する必要があります。

8. 純度アングルについては、得られた最大の純度アングルに等しい溶媒アングルを指定します。

ヒント:溶媒アングルは、最高濃度より低いサンプル濃度すべてに対して使用できます。各分析について計算された純度許容差は、溶媒角度とノイズ角度の合計です。

9. ライブラリー検索マッチアングルについては、得られた最大マッチアングルを溶媒アングルに指定します。

ヒント:溶媒アングルは、最高濃度より低いサンプル濃度すべてに対して使用できます。各分析について計算された純度許容差は、溶媒角度とノイズ角度の合計です。

溶媒アングルを適切に設定するには

純度許容差より純度アングルが大きい場合、未知試料に共溶出物が含まれている可能性があります。逆に、純度アングルが純度許容差より小さいことは、共溶出の証拠がないことを示します。

マッチ許容差よりマッチアングルが大きい場合、未知のスペクトルが、ライブラリースペクトルの化合物とは異なる化合物のものであるか、または未知試料の混合物であるか、またはライブラリーのものと同じ成分ではないことを示します。逆にマッチ許容差よりマッチアングルが小さい場合、未知スペクトルがライブラリーからのマッチスペクトルに非常に類似していることを示します。

許容差基準に関する注意事項

許容差基準パラメーターを使用して、ピーク純度試験およびライブラリー検索に影響する理想的でない寄与を計算する方法を、選択します。ピーク純度試験およびライブラリー検索をしているときにノイズまたは溶媒の影響を補正するには、[純度]タブおよび[PDA 解析メソッド]画面の[PDA ライブラリー検索]タブで、許容差基準パラメーターを設定できます。

ピーク純度およびライブラリー検索の結果を解釈するときは、純度アングルまたはマッチアングルを純度許容差またはマッチ許容差(アングル)と比較して、ピークのスペクトルが均一であるかどうか、またはスペクトルが類似しているか異なるものであるかを調べます。

ヒント:ピーク純度試験では、できる限り自動感度を使用してください。

ピーク純度試験で許容差基準を低く設定しすぎると、共溶出が存在するという正しくない結果が得られることがあります。許容差基準を高く設定しすぎると、共溶出の証拠を見逃すことがあります。

[解析メソッド]画面の[純度]タブで許容差基準パラメーターに[自動感度](デフォルト)を選択すると、Empower ソフトウェアによって、許容差がノイズアングルと溶媒アングルの合計として計算されます。適切なノイズ区間を選択して、Empower でノイズアングルを計算できるようにする必要があります。Empower によって、溶媒アングルが計算されます。

[解析メソッド]画面の[純度]タブまたは[PDA ライブラリー検索]タブの許容差基準パラメーターに[ノイズ + 溶媒]を選択すると、Empower ソフトウェアによって、許容差がノイズのアングルと溶媒アングルの合計として再計算されます。適切なノイズ区間を選択して、Empower でノイズアングルを計算できるようにする必要があります。ただし、溶媒アングルを手動で決定する必要があります。

許容差基準として[自動感度]を使用する

Empower ソフトウェアでは、許容差基準を使用して、許容差アングルがピーク純度試験および多成分ピーク純度試験で計算されます。ピーク純度試験および多成分ピーク純度試験で使用する場合、許容差基準のデフォルト値は自動感度になります。自動感度では溶媒アングルが自動的に計算されるため、自動感度を選択すると、[純度]タブの溶媒アングルパラメーターが無効になります。

PDA 解析メソッドで自動感度を選択して、ピーク純度試験または多成分ピーク純度試験を実行すると、Empower ソフトウェアにより以下のステップが自動的に実行されます。

クロマトグラムの各ピークの溶媒アングルが決定されます。溶媒アングルは、ピークの最大スペクトル吸光度 (MSA) の関数として自動的に計算されます。MSA は、ピークのベースライン補正スペクトル吸光度の最大値です。

選択したノイズ区間およびピークスペクトルに基づいて、ノイズアングルを計算する

クロマトグラムの各ピークの許容差アングルが、ノイズアングルと溶媒アングルの和として計算されます。

自動感度により各ピークの溶媒アングルが正確に計算されますが、自動感度を特定の分離について検証する必要があります。

使用するアプリケーションに対して自動感度を検証するには:

1. ベースライン分離され、純粋なピークが得られることが分かっている化合物(標準試料)の注入を 6 回繰り返します。

2. この標準試料の最大スペクトル吸光度 (MSA) を記録します。

ヒント:自動感度を使用するには、標準試料の MSA が 1 Au 未満であることを、Waters は推奨します。1 AUを超えると光度測定誤差が 増加するので、化合物の MSA が 1 AU を超える場合のピーク純度測定は、共溶出物の存在に対する感度が非常に悪くなります。

3. ノイズ区間を特定します。

4. [解析メソッド]画面の[純度]タブで、[自動感度]が選択されていることを確認します。

5. 必要に応じて他のパラメーターを変更し、メソッドを保存します。

6. PDA データを解析します。

7. 各注入について、純粋なピークの純度アングルが許容差アングル未満であることを確認します。

全部 6 回の注入で純度アングルが許容差アングルより小さい場合、自動感度を使用して未知試料のピーク純度試験を実行できます。MSA が 1.0 AU 未満で標準試料の MSA の 5 倍未満であるかぎり、未知試料のピーク純度試験での自動感度で得られた許容差の値を使用できます。

例えば:

標準試料の MSA が 0.1 AU である場合は、MSA が最大 0.5 AU の未知試料について自動感度を使用できます。

標準試料の MSA が 0.2 AU である場合は、MSA が最大 1.0 AU の未知試料について自動感度を使用できます。

標準試料の MSA が 0.5 AU である場合は、MSA が最大 1.0 AU の未知試料について自動感度を使用できます。

純度アングルが許容差アングルより大きい場合は自動感度を使用しないことを、Waters はお勧めします。この場合:

PDA 解析メソッドの許容差基準パラメーターに、ノイズ + 溶媒の値を使用します。

手動で溶媒アングルを設定します。

追加情報

自動感度は 1 AU を超えるピークには使用できません。