更新されたキャリブレーション設定が Empower QDa 装置のデータに適用されない - WKB22663
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症状
- Empower で QDa を再キャリブレーションした後、システムは正常なキャリブレーションを示すが、更新されたキャリブレーションファイルが取り込まれたデータに適用されず、質量誤差が発生する可能性がある
環境
- ACQUITY QDa 質量検出器
- Empower 3(複数のバージョン)
原因
QDa で正常なキャリブレーションが完了すると、「Autocal.cal」というタイトルのファイルが EPC で生成されます。その後、このファイルはホスト PC (Empower\Instrument\Temp location) のフォルダーに転送され、[MS Tune]画面で「Kestrel.cal」(Empower\Instrument\HTML\ACQ-QDA\) としてロードされ、以前のキャリブレーションファイルを置き換えます。このファイルは、取り込み中にキャリブレーションされた質量設定をデータに適用するために使用されます。
ただし、Empower でコントロールされる一部の QDa 装置では、Autocal.cal ファイルは正しく生成されますが、Kestrel.cal ファイルは更新されません。後続して、前のキャリブレーションからの質量キャリブレーションパラメーターがデータに適用され、2 つのキャリブレーション間で質量分解能または位置に大きな変更が発生すると、質量シフトが発生する可能性があります。
解決策
- QDa を再度キャリブレーションします。
- 装置をキャリブレーションした後、[MS Tune]画面を開き、[Setup](セットアップ)タブにある[unload calibration](キャリブレーションの解除)をクリックします。これにより、現在適用されているキャリブレーションが削除されます。
- タブを再度開き、[Unload Calibration](キャリブレーションのアンロード)の選択を解除します。システムにより、最新のキャリブレーションファイルが適用されます。
追加情報
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