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Waters Japan

Empower での災害復旧および事業継続戦略 - Tip 180

Article number: 101066To English version

目的または目標

Empower ヒント #180:Empower での災害復旧および事業継続戦略

この Empower ヒントでは、新しいシリーズが始まり、お客様のラボの災害復旧および事業継続戦略において、Empower がどのように役立つかについて説明します。ラボデータの生成には、熟練した作業員、高性能の装置および多大な労力が必要です。データを失うことは、お金を無駄にすることと同等です。このヒントでは、これを避けるための重要な手順に注目します。

環境

Empower

手順

  1. ワークステーションをセントラルサーバに交換して、データセキュリティを強化し、バックアップとリストアの効率を高めます。
    各ワークステーションにはデータベースと生データ共有が含まれており、両方ともバックアップする必要があります。手作業が含まれているため、ワークステーションのバックアップはめったに行われません。ワークステーションに障害が発生すると、数ヶ月分のデータが失われることがあります。
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    ネットワークソリューション(Empower エンタープライズ)では、Empower プライマリーサーバーには単一のデータベースが含まれます。バックアップは毎晩自動的に実行できるため、ラボでの作業への中断や、バックアップのための手動介入の必要性がなくなり、災害時のデータ損失が最小限に抑えられます。サーバーまたは代替ストレージデバイス内の生データ共有は、バックアップ用に自動的にコピーするように設定することもできます。
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  2. Waters Database Manager を使用して Empower データベースバックアップをスケジュールし、Oracle RMAN を使用して実行します。
    ヒント:Oracle ジョブに使用されている Windows アカウントのパスワードの期限切れにより、スケジュールが失敗することがあるため、このアカウントのパスワードに有効期限を設定しないでください。
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    Windows タスクスケジューラーを使用して、データベースバックアップセットと生データ共有を別の場所(ストレージサーバー、クラウドバケット、仮想テープライブラリー)にコピーします。保管場所のバックアップデータが、少なくともプライマリーサーバーと同程度に安全であることを確認します。
  3. Empower のバックアップおよびリストアプロセスを SOP に文書化します。

    IT 担当者が、バックアップスケジュールの設定の管理方法、および SOP に基づいたリストアの実行方法を知っていることが必要です。これらの重要な作業を Waters のエンジニアに依頼する予定がある場合は、参照用のメンテナンスプランと連絡先の詳細を SOP に記録してください。
  4. Empower バックアップが、同じバージョンの別の Empower システムに正常にリストアできることをテストします。
    ヒント:プライマリーサーバーへのリストアは決して試行しないでください。これにより、GxP データが危険にさらされる可能性があります。
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    セカンダリーまたはテストサーバーがある場合はこれを使用するか、プライマリーサーバーの一時仮想マシン (VM) のコピーを作成します(テスト目的で短期間のみが許可される)。データサイズが小さい場合、ラップトップで VM をホストできます。
    試行リストアを文書化し、必要に応じてバックアップスケジュールと SOP をアップデートします。サーバーまたはバックアップストレージ場所のハードウェアまたはアーキテクチャーに変更がある場合は、Empower の定期レビューでリストアテストを繰り返します。
    バックアップおよびリストアのプロセスにある問題を早めに見つけて、災害の発生に備えてください。
  5. 自動アーカイブを使用して、Empower データベースと生データ共有のサイズを管理します。
    大規模な Empower データベースでは、バックアップの完了に 24 時間以上かかることがあります。この場合、次のスケジュールされたバックアップは実行されず、最新のデータが危険にさらされます。生データのサイズが大きいと、リストア検証が非常に困難になり、時間がかかる可能性があります。
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    NuGenesis SDMS を使用して、保持期間中にデータを安全なストレージに自動的にアーカイブすることで Empower のデータストレージ容量を管理すると、リストア検証を簡素化できます。自動アーカイブでは削除前にすべてのデータがアーカイブされるので、アーカイブ作業が確実にオーディットトレイルされるようにバリデーションできます。そのため規制当局には自動アーカイブが好まれます。

追加情報

お客様は、Waters PS にトレーニング付きのカスタムメイド DR プランを作成することもできます。

P/N:EEE000467 - DRP レポート + カスタマイズされた 5/6 シナリオ、実行 + TC + ワークショップ

https://www.waters.com/webassets/cms/library/docs/720005756en.pdf も参照してください

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