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Waters Japan

Empower の濃度または溶液濃度の計算方法 - Tip 267

Article number: 229111To English version

目的または目標

今回の記事では、化合物の濃度が異なる複数の標準試料を使用して、外部標準法を定量してから、検量線に対してサンプルを定量する方法について説明します。

環境

  • Empower
  • 今週の Empower Tip #267

手順

ステップ 1
サンプルセットには、5 つの標準試料と 3 つのサンプルが含まれています。この例では、[サンプル重量]および[希釈]フィールドは既定値である「1」のままにします。これらのフィールドを「1」に設定すると、計算に影響しません。これらのフィールドについては、次回のヒントで説明します(図 1)。
Figure_1.png

ステップ 2
[成分の編集]に、「1 つの」成分である「カフェイン」が「標準試料 1 ~ 標準試料 5」で表示されます。[純度]タブを使用していません。このタブは次回のヒントで説明します(図 2)。
Figure_2.png

ステップ 3
[解析メソッド]に、成分「カフェイン」に 1 行が表示されます。[サンプル濃度の種類]は[濃度]です。検量線の場合、x 軸は[濃度]、y 軸は[面積]で、[式の種類]は[直線]です(図 3)。
Figure_3.png

ステップ 4
サンプルセットは解析メソッドで解析されました。[レビュー]内の[結果]画面の、下部のテーブルに検量線の情報が表示されます。A 係数および B 係数とともに、直線の式が表示されます(図 4)。
Figure_4.png

ステップ 5
[レビュー]内の[検量線]画面に、ポイントテーブルとともに検量線が表示されます。[解析メソッド]で式の種類を[直線]に選択したため、Empower によりポイントの直線式が実行されます(図 5)。
Figure_5.png


ステップ 6
ポイントテーブルの計算値は、直線の式を再配置して x を求めることで決定できます(図 6)
Figure_6.png

ステップ 7
[% 偏差]の計算は、強調表示されている[システムポリシー]の選択によって異なります。既定では、この[システムポリシー]が有効になっていないため、Empower は「式 1」を使用します。[システムポリシー]を有効にすると、Empower は「式 2」を使用します(図 7)。
Figure_7.png

ステップ 8
サンプルが定量され、カフェインの濃度が計算され、[ピーク]テーブルに表示されます。再び、濃度は、スライド 6 の「x」を求めて計算されます(図 8)。
Figure_8.png

追加情報

最後の注記:これは、Pro または QuickStart インターフェースで実行できます。

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