濃度または溶液濃度の計算に影響する可能性のある解析メソッド内の検量線パラメーター - Tip269

目的または目標

今回の記事では、濃度または溶液濃度の計算に影響する可能性のある解析メソッド内の検量線パラメーター（例：［平均］と［式の種類］）について説明します。

環境

• Empower
• 今週の Empower Tip #269

手順

平均：この機能は、Empower に標準試料注入のレスポンスを平均する方法を指示します。平均レスポンスは検量線のプロットに使用されます。

ステップ 1
［平均］を［なし］（初期設定）に設定すると、標準注入の平均は発生しません。この例では、各標準試料を 3 回注入しており、以前のヒントで各標準試料の濃度が異なることを忘れないでください。式、R、R2 などは、［レビュー］内のキャリブレーション画面に表示できます（図 1）。

ステップ 2
カフェインの濃度は 0.039920 mg/mL と報告されています。Q10 ピークコードにより、サンプルのピークのレスポンスが最も濃度の低い標準試料のピークのレスポンスより低いことが示されています（図 2）。

ステップ 3
［平均］に［濃度］を選択すると、各濃度での繰り返し注入の平均レスポンスが計算されます（図 3）。

ステップ 4
検量線は、［濃度］対［平均レスポンス］としてプロットされます。R、R2 などはわずかに異なることに注意してください（図 4）。

ステップ 5
検量線は元の検量線に近いため、計算されたカフェイン濃度は 0.039920 mg/mL であり、基本的に変化しません（図 5）。

式の種類：この機能は、Empower に検量線の生成方法を指示します。式の種類を選択する際の目的は、標準試料の範囲全体のレスポンスを最もよくモデル化するデータに、曲線を適用し、ポイントと曲線の平均距離を最小化することです。

ステップ 6
［式の種類］の初期設定は［直線］です。［式の種類］を［原点通過直線］に変更すると、分析種の検量線と計算された濃度に影響します（図 6）

ステップ 7
直線は原点を通過するため、直線、傾き、切片などの式は以前の検量線とは異なります（図 7）。

ステップ 8
サンプルの計算された濃度は「0.040102」です（図 8）。

ステップ 9
3 つの検量線の積み重ねプロットと関連するキャリブレーションフィールドが表示されます（図 9）。

ステップ 10
一部のキャリブレーションフィールドの定義が表示されます（図 10）。

追加情報

最後の注記：これは、Pro または QuickStart インターフェースで実行できます。