ピークレシオ - wkb249484
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目的または目標
[解析メソッド]の[ピークレシオ]機能を使用する。
環境
- Empower
- 今週の Tip #306
手順
[ピークレシオ]は、サンプル中の化合物を同定するために使用されることがあります。原理は、2 つのチャンネル間のピークの面積または高さの比が、標準試料では一定であるということです。未知サンプルでの比が類似している場合、化合物がそのサンプル中に存在すると結論づけることができます。これは、任意の検出モードを使用して計算できます。この例では、QDa データを使用します。
ステップ 1
最初に[解析メソッド]の[ピークレシオ(MS イオンレシオ)]タブに移動し、以下のステップに従います(図 1)。
- [プライマリーピーク]テーブルで、ドロップダウンリストから[成分名]を選択します。
- [プライマリーピーク識別子]を指定します。
- ドロップダウンリストから[プライマリーチャンネル説明]を選択します。
- ドロップダウンリストから[プライマリーチャンネル名]を選択します。
- [ピークレスポンス]で[面積]または[高さ]を選択します。
- 行番号をクリックして行を反転表示すると、[セカンダリーピーク]テーブルが使用可能になります。
- [セカンダリーピーク識別子]を指定します。
- それぞれのドロップダウンリストから、[セカンダリーチャンネル説明]と[セカンダリーチャンネル名]を選択します。
- 必要に応じて、[ピークレシオ規格値 %]を入力できます。Empower により、未知試料での比率と標準試料での比率が比較されます。比率が規格範囲外の場合、未知試料での比率にフラグが付けられます。ステップ 3 で説明されているように、標準試料をレファレンスとして識別する必要があります。
ステップ 2
[メソッドセット]内のチャンネルテーブルに、作業している 2 つのチャンネルを入力します(図 2)。
ステップ 3
データが既に収集されている場合、[サンプルセットメソッド]または[サンプルの変更]で標準試料(この場合はシステムスータビリティサンプル)の[ピークレシオ参照]ボックスを選択します(図 3)。(注:[ピークレシオ参照]フィールドはデフォルトで非表示になっています)。
ステップ 4
サンプルセットを解析し、システムスータビリティサンプルのレシオが 72.302 であることを確認します(図 4)。
ステップ 5
サンプル(この場合はブラケット標準試料)でのレシオは 60.571 であり、これは許容範囲外に落ちるので、不合格の結果としてフラグ付けされます(図 5)。
追加情報
- 複数の成分に対して複数のレシオを使用できます。
- これは、Pro または QuickStart インターフェースで実行できます。