Empower での QDa MS データ - Tip 356
目的または目標
QDa MS データの定性解析
環境
- Empower
- 今週の Empower Tip #356
手順
Empower で QDa MS データで作業するとき、データの収集と解析が簡単になります。まず、いくつかの質問から始めましょう。
- QDa はお使いの HPLC の構成における唯一の検出器ですか?それとも PDA などの他の検出器と直列に接続されていますか?
- QDa から 2D データ、3D データ、またはその両方を収集しましたか?
今回のヒントでは、基本的な前提条件から始めます。QDa が HPLC 上で唯一の検出器であり、2D データと 3D データの両方を収集しました。では、どこから始めますか?
その方法を見てみましょう。
ステップ 1
装置メソッドでは、2D データと 3D データの両方を収集したことが示されています。SIR(単一イオン記録)チャンネルは単一質量であり、PDA 検出器でシングル波長を収集するのに似ています。スキャンでは、PDA 検出器を使用して波長範囲にわたってデータを収集するのと同様に、質量範囲にわたってデータを収集します。
ステップ 2
SIR チャンネルを[レビュー]に持ち込み、ピークを波形解析します。質量電荷比 (m/z) であるベースピークの値が表示されます。解析メソッドを作成して、定量分析、システムスータビリティなどを含めることができます(任意の 2D クロマトグラフィーデータで作業する場合と同様に)。
ステップ 3
スキャンを[レビュー]に持ち込み、[抽出の選択]ドロップダウンメニューから選択して TIC プロット(トータルイオンクロマトグラム)を抽出します。
ステップ 4
[TIC プロット]は、収集された質量範囲にわたる各データポイントのすべてのイオン強度の合計を表します。クロマトグラムを波形解析すると、各ピークのベースピーク値が表示されます。[スペクトル表示]画面には、各ピークの頂点からの質量スペクトルも表示されます。解析メソッドを作成できます。3D PDA データ用の解析メソッドの作成と同様に、利用できる解析ツールがあります。これらのツールについては、今後のヒントで説明します。
ステップ 5
上部ツールバーの右側に、3D データを表示できる[3D プロット]ツールがあります。または、[ウィンドウ]メニューから[3D プロット]にアクセスできます。
ステップ 6
3D プロットの画面が開きます。これにより、x 軸に保持時が、y 軸に強度、z 軸に質量がプロットされます。これは、3D PDA データの 3D プロットに似ています。
追加情報