Empower のQDa MS データ - [質量分析ウィンドウ] - Tip 360
目的または目標
[質量分析ウィンドウ]の詳細の理解
環境
- Empower
- 今週の Empower Tip #360
手順
ステップ 1[質量分析ウィンドウ]を使用して、単一の結果のクロマトグラフィーデータとともに、PDAスペクトルとMS スペクトルの両方を表示および分析します。最初に、画面内の既定のプロットを特定します(図 1)。
- プロット 1 には、波形解析されたすべてのピークの頂点 UV およびMS スペクトルが表示されます。
- プロット 2 には UV クロマトグラムが表示されます。
- プロット 3 にはMS TIC プロットが表示されます。この例では、ポジティブスキャンとネガティブスキャンがあり、両方の TIC プロットが重ね描きされています。
- プロット 4 には、各ピークのレスポンス極性が高く顕著な質量の抽出イオンクロマトグラム (XIC) の重ね描きが表示されます。
ステップ 2
[スペクトル表示]メニューから[コンバイン]を選択すると、波形解析されたすべてのピークの MS 頂点スペクトルおよび MS コンバインスペクトルが表示されます(図 2)。
ステップ 3
コンバインされたスペクトルは、S /シグナル対ノイズレシオを強調するピーク範囲にわたって得られた平均スペクトルです。ピークのそのセクションは、解析メソッドの MS 3D チャンネル]タブで設定された[コンバインピークスペクトル%ピーク高さスレッシュホールド]から決定されます。0 に設定すると、Empower はピーク開始からピーク終了までのすべてのスペクトルを使用します。30% に設定すると、Empower はピーク高さの 30% のスペクトルを使用します(図 3)。(解析メソッド新規作成時の既定値は 10 です。)
ステップ 4
[スペクトル表示]メニューから[純度]を選択すると、UV とMS の両方について、波形解析されたすべてのピークのリーディングエッジスペクトル、頂点スペクトル、および立ち下がりエッジスペクトルが表示されます(図 4)。
ステップ 5
この方法でスペクトルを表示することにより、ピーク均一性の証拠が得られます。Empower がリーディングエッジおよび立ち下がりエッジのスペクトルを抽出するポイントは、[解析メソッド]の[MS 3D チャンネル]タブで設定されたリーディングスペクトル抽出ポイント (%) およびテーリングスペクトル抽出ポイントから決定されます。先行スペクトル抽出ポイントを0に設定すると、Empower はピークの開始点でスペクトルを取得します。値を 30 に設定すると、スペクトルはピーク開始点からピークの保持時間までの 30% の区間を取得します。トレイルのスペクトル抽出ポイントについても同様です(図 5)。
注:以前の図 4 に示されているように、1.2 分での 2 番目のピークのスペクトルがピーク全体で一貫していないことに注意してください。
追加情報