MassLynx の Elemental Composition(元素組成)アプリケーションの使用方法 - WKB17472
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目的または目標
この記事では、MassLynx の EleComp アプリケーションの基本的な機能の使用方法について説明します。このアプリケーションは、精密質量許容範囲内の対象化合物の同位体分布および化学式を調べるために使用されます。
環境
- MassLynx 4.1
- MassLynx 4.2
- Tof 装置
- 飛行時間型
- Elemental Composition (EleComp)
手順
- 必要なマススペクトルをセントロイドデータで表示します。データを取り込む前に、キャリブレーションおよび Lockspray プロファイルが正常にセットアップされていることを確認します。
- [Tools](ツール) > [Elemental Composition](元素組成)の順に選択します(図 1 を参照)。
図 1
- [Use Single Mass](単一マスの使用)を選択します。
- 対象のモノアイソトピックマスを右クリックします。([EleComp Parameters](元素組成のパラメーター)ダイアログボックスのフィールドテキストが、選択した精密質量で自動的に更新されます。対象の質量を[EleComp Parameters](元素組成のパラメーター)ダイアログボックスに手動で入力することもできます。)
- [OK]をクリックします。新しい[Elemental Composition](元素組成)画面が開きます。
- [Elemental Composition](元素組成)メニューで、[Process](解析) > [Set Parameters](パラメーターの設定)に移動します(図 2 を参照)。
図 2
図 3
- [Symbol Parameters](記号パラメーター)タブをクリックします(図 3 を参照)。
- 必要な元素とその範囲を選択します。図 4 に、1 つまたは複数の臭素を含む可能性がある有機化合物を検出するための設定例が示されています。周期表にある元素を除去または含めることができます。
図 4
- 例えば、臭素を取り込むことにより、より高度な検索を行うことができます。[Periodic Table](周期表)をクリックします(図 4 を参照)。
- 臭素の記号をクリックします(設定例)。必要に応じて、希望の Br 同位体を選択できます(図 5 を参照)。
図 5
- パラメーターが予想どおりに設定されたら、[OK]をクリックしてパラメーターを検証します。(図 6 に示されたように、[元素組成]画面には、推測される化学式と計算された精密質量が生成され、関連する確率値(i-Fit、Fit Confidence% など)の順に表示されます。)
図 6
- 必要な化学式を左クリックして選択し、右クリックしてソフトウェアによって提案された同位体モデルを表示します。データに示される同位体比と比較します(図 7)。(ソフトウェアによって化学式が提案されない場合は、[Symbol Parameter](記号パラメーター)タブの元素限界値または精密質量許容範囲を再調整することが有効なことがあります。)
図 7
- 提案された別の化合物の新しい同位体モデルを表示できるようにするには、データの任意の場所または現在の同位体モデルを右クリックし、次に[Remove Isotope Models](同位体モデルの削除)をクリックします。ソフトウェアによって提案される別の同位体モデルを、選択して表示できるようになります。
追加情報
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