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MarkerLynx がすべての注入で一部のピークについてゼロの強度値を報告するのはなぜですか? - WKB86107

Article number: 86107To English version

環境

  • MarkerLynx
  • MarkerLynx XS

回答

少しわかりにくいかもしれませんが、これは MarkerLynx の正常な機能です。MarkerLynx は、Replicate % Minimum(最小繰り返し %)設定を使用して、サンプルセット全体にわたって再現性よく検出されなかったピークを除外します。

MarkerLynx XS ヘルプファイル > Creating MarkerLynx XS parameters(MarkerLynx XS パラメーターの作成) > Specifying parameters for MarkerLynxXS processing(MarkerLynx XS 解析のパラメーターの指定)より抜粋:

「使用するマーカーの強度のために、そのマーカーを検出する必要があるグループ内のサンプルの最小パーセンテージ。テストに合格しなかった場合、マーカーの強度はグループ内のすべてのサンプルで 0 にスケーリングされます。生データはスケーリング操作の影響を受けないままです。

しきい値を満たすために必要なサンプル数は、最も近い整数に切り上げられます。例えば、グループに 7 つのサンプルがあり、最小パーセンテージ値が 50% に設定されている場合、最低 4 つのサンプルでマーカーを検出する必要があります。」

 

Replicate % Minimum(最小繰り返し %)パラメーターを 0% に設定し、Mixtures.pro のデータ例を解析する場合、3.4453 分/113.9645 m/z でのピークの正の強度値は、19 回の注入のうち 2 回で報告されます(つまり、注入の 10.5%)。ここで、Replicate % Minimum(最小繰り返し %)を 70% に設定し、データを再解析します。3.4453 分/113.9645 m/z のピークを含むサンプルが少なすぎるため、そのピークの検出は再現できないと見なされます。そのため、結果の Marker Table(マーカーテーブル)および Trend View(トレンド表示)グラフでは、すべての注入(実際にピークが発生した場合の 2 回の注入を含む)にわたって、ゼロの値が報告されます。

追加情報

MassLynx の QTof 装置コントロールバージョンにバンドルされている MarkerLynx XS のバージョンから、Replicate % Minimum(最小繰り返し %)パラメーターが欠落しています。これは、QTof ユーザーがデータの解析に、デスクトップ解析 SCN に含まれているバージョンの MarkerLynx XS のみを使用する必要がある理由の 1 つです。

MarkerLynx XS は廃止されました。

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