MassLynx で多価分子種の基本組成を決定する方法 - WKB96167
目的または目標
MassLynx で多価(2 価および 3 価)分子種の基本組成を決定する。
環境
- MassLynx 4.1
- MassLynx 4.2
- ToF 装置
- 基本組成 (EleComp)
- 変換
手順
- MS、MSE、HDMSE などを使用して HDMS コンティナムデータを取り込みます。
- LockSpray を取り込みますが、補正を適用しないでください。
- ピークあたり 10 ~ 15 ポイントのデータポイントを生成するのに十分なスキャン速度で取り込みます。
- 飽和スペクトルに注意してください。
- 低エネルギーデータと LockSpray データの両方のクロマトグラムを開きます。
- 対象のピークオーバーの LockSpray のスペクトルをコンバインします(図 1)。
図 1
7. 生成されたスペクトルをスムージングします(スペクトルデータには Savitzky-Golay 法が最も適しています)(図 2)。
図 2
8. スムージング済みスペクトルを中心とします(図 3)。
図 3
9. 中央部のスムージング済みスペクトル(図 4)。
図 4
10. 予想 m/z として計算され - 測定値 m/z として計算されたオフセットを使用して、キャリブレーションを調整します(図 5)。
図 5
11. 対象ピークのスペクトルをコンバインし、一部のバックグラウンドスペクトルを減算します(取り込まれたデータに対してピーク分離が適切であることを確認します)(図 6)。
図 6
12. 対象のピーク(この例では)は Glu-1-フィブリノペプチド B、式 C66H95N19O26 です。
13. 対象の化合物が分かっている場合は、MassLynx 分子量カリキュレーターを使用して、予想されるモノアイソトピック質量を計算します(図 7)。
図 7
14. 成分を作成します。(化合物が分からない場合は、2荷電分子イオンなどでは、実測 m/z を 2 倍にすることができます)(図 8 および 9)。
図 8
図 9
15. 生成されたスペクトルをスムージングします(図 10)。
図 10
16. スムージング済みスペクトルを変換します(図 11)。
図 11
17. 生成されたスペクトルをスムージングおよびセンタリングします(図 12)。
図 12
18. WKB17472 で説明されている[元素組成]ツールを使用して、元素組成を作成します。(重要:変換された 2 価の分子では、奇数の電子のみを選択する必要があります)(図 13)。
図 13
追加情報
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