Intact Mass アプリで、低質量範囲アルゴリズムと高質量範囲アルゴリズムはどのように連携して機能しますか? - WKB238018
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環境
- waters_connect
- Intact Mass アプリ
回答
Intact Mass では、デコンボリューション解析は以下のように機能します。
1) 最大 300 kDa の初回パスデコンボリューションを実行します(初回パスが高質量)。15 ~ 300 kDa で質量が見つかる場合、高質量範囲についてユーザーが選択したアルゴリズム(MaxEnt1 など)を使用して、デコンボリューションを正常に実行します。これにより、初回パスで同定された最も豊富な分子種(および、この主要な分子種と比較して存在量が 20% 未満の分子種)の質量 (Da) 範囲と m/z 範囲がが含まれます。
2) 15 ~ 300 kDa で質量が見つからない場合、最大 15 kDa のサーベイデコンボリューションを実行します(初回パスが低質量)。1 ~ 15 kDa で質量が見つかる場合、低質量範囲についてユーザーが選択したアルゴリズム(BayesSpray など)を使用して、デコンボリューションを正常に実行します。これにより、初回パスで同定された最も豊富な分子種(および、この主要な分子種と比較して存在量が 20% 未満の分子種)の質量 (Da) 範囲と m/z 範囲がが含まれます。
3) 1 ~ 15 kDa で質量が見つからない場合、「suspected small molecule」(低分子の可能性がある)という警告付きの生スペクトルが返されます。これで質量を探すことはできますが、(Da ではなく)m/z の分子種として提供する必要があります。
HM または LM アルゴリズムのいずれかまたは両方に[なし]を選択すると、そのデコンボリューションはスキップされます。
追加情報
id238018, deconvolution, インタクト, マックスエント