インジェクションピークとは何ですか? - WKB200815
環境
- Alliance HPLC システム
- 2695 セパレーションモジュール
- ACQUITY UPLC
- ACQUITY UPLC H-Class
- ACQUITY Arc
- ACQUITY UPLC PDA 検出器
- ACQUITY UPLC PDA eλ 検出器
- ACQUITY UPLC TUV 検出器
- ACQUITY UPLC FLR 検出器
- 2998 フォトダイオードアレイ検出器
- 2489 UV/Vis 検出器
- 2996 PDA 検出器
- 2475 マルチ波長蛍光検出器
回答
「インジェクションピーク」とは、試料およびその注入動作に由来し、t0 付近に出現するピーク(シグナル)のことを指します。
(t0:保持されず移動相と同一速度でカラムを通過する溶質の保持時間)
インジェクションピークの強度は主に以下の要因によって決定します。
- 試料の溶解溶媒
- バルブ、ニードル、カラム、配管など移動相が接液する流路由来の汚染
- 試料中の不純物
- 試料中の酸、塩基、塩
インジェクションピークは必ずしもガウス分布のように出現するとは限らず、またピークが短時間に正・負に振れることがあります。
上記の要因によりピークが複数検出されることがあります。
UV、FLクロマトグラムでみられるインジェクションピークには波長依存性を有する場合があります。
流路内の汚染に由来する場合、インジェクションピークの形状や強度に再現性が認められない場合があります。
インジェクションピークを t0 とみなす場合もありますが、基本的には使用する分離モードごとに最適な t0 マーカーを使用することを推奨します。
インジェクションピークおよび分析対象成分のピークの再現性は必ず関連するとは限りません。
追加情報
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