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2998 Photodiode Array Detector 220.0nm~400.0nmの範囲で取り込んだデータから220.0nmのクロマトグラムを抽出できる機器と、できない機器がある原因は? - WKB91876

Article number: 91876To English version

環境

  • 2998 Photodiode Array Detector
  • Empower 3
  • 波長:220~360nmの範囲 / 抽出波長:220nm / 解像度:1.2nm
    1台の2998では220nmが抽出可能だが,もう1台の2998では220nmが抽出できない(220.6nmまでしかデータがなく,220.0nmを抽出できない状態).

回答

エルビウムキャリブレーションにより各ダイオードに割り当てられる波長が少しずつ異なることが原因です。
2998検出器にはエルビウムキャリブレーションという操作があり、これは波長正確度確認のための機能です。
その結果として、トータル512個のダイオードに190-800nmの波長が割り当てられます。
610nmを512個で割ると、その結果は1.19…となるため、装置メソッドの解像度をいちばん高くする設定は1.2nmになっています。
しかし、実際の波長の間隔は整数桁ではないため、ハードウェアは同じです(たとえば、200番のダイオード)が、
このダイオードからの信号は、わずかに異なる波長として指定されます。
したがって、実際の波長は220.0 nmではなく、1.2 nmの解像度条件では220.X nmまたは219.X nmになる場合があります。
219.X nmでは、3Dデータから220.0 nmのデータを抽出できます。
この差により、同じように220nmをスキャン範囲の開始点として指定していても、こちらの装置では220.6nmからしか抽出ができないけれども、
こちらの検出器では220.0nmが抽出できる、という事象が発生するようです。
220.0nmで抽出を行う場合には、215nmなど、220nmよりも下の波長を開始点として指定します。

追加情報

 

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