MassLynx 解析用 SCN(デスクトップ版)と 測定用 SCN では、バックグラウンドノイズ除去後のスペクトルが異なる - WKB4650
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症状
- Combine Spectrum(Combine Scan とも呼ばれる)にて、バックグラウンドノイズを除去したスペクトルを表示させると、解析用 SCN(MassLynx デスクトップ版) では、多価イオンのピークが検出されない
- QTof 測定用 SCN では、Combine Spectrum で処理後も多価イオンのピークが検出される
環境
- MassLynx 4.1
- MassLynx コントロール下の Xevo QTof 質量分析計(例えば、Xevo QTof、Xevo G2 QTof、Xevo G2-S QTof、Xevo G2-XS QTof)のデータ
- Synapt 質量分析計(例えば、Synapt、Synapt G2、Synapt G2-S、Synapt G2-Si)のデータ
- デスクトップ版 解析用 SCN(例えば、SCN 909、SCN 901、SCN 943)
原因
MassLynx 解析用 SCN に設定されているピーク分離パラメーターの初期値が、QTof データに対して適切でない。
解決策
- MassLynx の解析用 SCN(デスクトップ版)の Combine Spectrum 画面で、Peak separation パラメーターを 0.05 に変更します。
追加情報
これは、MassLynx の解析バージョン(デスクトップ版)が、四重極 MS 測定用 SCN を元に作成されているために、発生します。
このため、この解析設定およびその他の解析設定が、四重極 MS に適切な初期値に設定されており、QTof データには適していないことがあります。
id4650, MLYNX, MLYNXV41, SCN901, SCN909, SCN943, SUPMM, XEVOQTOF