停電後に TQD で感度が低下する - WKB73181
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症状
- 停電後にピークがない
- コリジョンエネルギーを 20 V に上げるとピークは戻るが、感度は低下するまま
- すべてのチューンリードバックは正しく表示される
- MS1、MS2、MSMS の間の感度に差はない
- コリジョンエネルギーが 0 V に設定されている場合、T-Wave 診断ページのコリジョンガイド出力電圧のリードバックが 20 V として表示される
環境
- ACQUITY TQD
- MassLynx
原因
コリジョンイオンガイドの出力電圧に 20V のオフセット電圧が印加されています。コリジョンエネルギーを 0 V に設定すると、コリジョンガイド出力電圧のリードバックが 0 V になります。
解決策
- 装置の電源を切ってから入れ直します。
- 電源を切ってから入れ直しても電圧のオフセットが存在するままの場合は、ACQUITY TQD T-Wave ジェネレーター (700003510) を交換します。
追加情報
Collision Ion Guide Pulse Amp(コリジョンイオンガイドのパルスアンプ)セクションの T-Wave Diagnostic(T-Wave 診断)タブで、コリジョンエネルギーのオフセットが示されることがあります。読み取り値は、設定されたコリジョンエネルギーとは反対の極性であるはずです。例:娘モードでコリジョンエネルギーが 20 V に設定されている場合、Collision Ion Guide Pulse Amp(コリジョンイオンガイドのパルスアンプ)の平均読み取り値は約 -20 V のはずです。
上記の「原因」セクションに記載されているコリジョンエネルギーのオフセットは、20 V より高いまたは低い可能性があります(例えば、15 V)。
id73181, collision energy, TQD, TQDIVD