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TOF-MRM メソッドの最大トランジション数はいくらですか? - WKB92322

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環境

  • Xevo G2-S
  • Xevo G2-XS
  • SYNAPT G2-S
  • SYNAPT G2-Si
  • SYNAPT XS
  • Vion IMS QTof

回答

トリプル四重極装置で、多数のトランジションを取り込むのは一般的です。ただし、TOF 装置で同様の実験を行うことはできません。TOF およびトリプル四重極の検出器の動作は大きく異なります。

  • トリプル四重極型装置では、光電子倍増管によってイオン電流が測定されます。強度(測定されたイオンの流量)は、スキャン時間によって変化しません。これは、バッテリーの電圧を電圧計で測定することに似ています。1 秒間測定しても 10 秒間測定しも、読み取り値は同じになります。
  • TOF 装置では、イオンは 50 µs(質量範囲とフライトチューブの長さに基づいておおよそ推定)ごとにフライトチューブに押し込まれます。イオンは検出器に移動し、m/z に従って分離されます。スキャン時間が長くなるほど、押し込まれるイオンがより多く結合し、観察されるシグナルが高くなります。

そのため、TOF 装置で取り込む同時トランジションの数が多すぎると、デューティサイクルが急激に低下し、また同時トランジションが多くなると感度も低下します。一般的なアドバイスは、4 つ以上の同時トランジションを避けることです。同時トランジション数が 4 を超えている場合、TOF-MRM 感度のメリットが失われるため、標準の MSE または HDMSE 測定が推奨されます。

モニターされているトランジションに重複しない保持時間が既知の場合、tof-MRM 取り込みメソッドで各トランジションに対して特定の保持時間ウィンドウを定義することができます。これにより、モニターされるトランジションの合計数が 4 より多い場合でも、同時にモニターされるトランジションの数を低く維持できます。

追加情報

 

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