FDMの起動時にCO2ポンプからCO2が漏れる場合の対処方法
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症状
SFC-PrepシステムのFDMの起動時にCO2ポンプからCO2が漏れる
環境
SFC Prep 15
SFC Prep 30
Investigator SFC システム
MV-10
FDM
原因
FDMのCO2ポンプが送液運転を開始後,数秒間二酸化炭素が一時的に漏れることがあります。
これには下記の原因があります。
- CO2ポンプシールの劣化
- 超臨界システムのCO2ポンプの特性上の問題
CO2ポンプのポンプシールは、LCポンプのポンプシールより劣化が若干早いことが分かっています。
これは、CO2ポンプは超臨界システムの特性上、CO2ポンプヘッドを冷却する必要があります。
この冷却行為により、ポンプシールが固くなり、ピストンとの摩擦によりポンプシールの劣化が早まります。
また、ポンプヘッドを冷やすことにより、ポンプシールも冷却され、僅かに縮むことあります。
その際、僅かな隙間からCO2が漏れ出します。
このCO2漏れは、CO2ポンプ起動時に良く発生します。
しかし、CO2漏れは一時的なものでCO2ポンプ起動時から30秒程度でCO2漏れがなくなるようであれば、動作上問題はありません。
CO2ポンプシールはCO2による圧力が加わることでポンプシールが広がり、ポンプヘッドに密着することでCO2の漏れが無くなります。
解決策
- CO2ポンプ起動時から1分以上の漏れが続く場合はポンプシールの交換をお勧めします。
追加情報
id109794, FDM10, MSASFC, SFC15C3, SFEMV10