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Waters Japan

FDMの起動時にCO2ポンプからCO2が漏れる場合の対処方法

Article number: 109794To English version

症状

  • SFC-PrepシステムのFDMの起動時にCO2ポンプからCO2が漏れる

 

環境

  • SFC Prep 15

  • SFC Prep 30

  • Investigator SFC システム

  • MV-10

  • FDM

 

 

原因

FDMのCO2ポンプが送液運転を開始後,数秒間二酸化炭素が一時的に漏れることがあります。

 

これには下記の原因があります。

  • CO2ポンプシールの劣化
  • 超臨界システムのCO2ポンプの特性上の問題

 

CO2ポンプのポンプシールは、LCポンプのポンプシールより劣化が若干早いことが分かっています。

これは、CO2ポンプは超臨界システムの特性上、CO2ポンプヘッドを冷却する必要があります。

この冷却行為により、ポンプシールが固くなり、ピストンとの摩擦によりポンプシールの劣化が早まります。

また、ポンプヘッドを冷やすことにより、ポンプシールも冷却され、僅かに縮むことあります。

その際、僅かな隙間からCO2が漏れ出します。

このCO2漏れは、CO2ポンプ起動時に良く発生します。

しかし、CO2漏れは一時的なものでCO2ポンプ起動時から30秒程度でCO2漏れがなくなるようであれば、動作上問題はありません。

CO2ポンプシールはCO2による圧力が加わることでポンプシールが広がり、ポンプヘッドに密着することでCO2の漏れが無くなります。

 

解決策

  • CO2ポンプ起動時から1分以上の漏れが続く場合はポンプシールの交換をお勧めします。

 

追加情報

 

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