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Waters Japan

逆相 LC カラムでの保持が予想より長くなる一般的な原因は何ですか? - WKB236458

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環境

  • C18 カラム
  • 逆相
  • 保持に関する問題
  • より長くなる保持時間

回答

さまざまな要因が考えられます。「追加情報」セクションを参照してください。

追加情報

  • 新しい C18 カラムは完全にエンドキャップされているため、保持が長くなることがあります。
  • カラムヒーターの温度が低すぎる:
    • カラムヒーターが適切に機能していない場合は、予想よりも低温になっている可能性があります。
    • 温度が低いと、分析種が予想より遅く溶出することがあります。
    • 外部温度計を使用して、カラムヒーターの実際の温度を測定します。
  • 流量が低すぎる:
    • システムのチェックバルブまたはポンプが適切に動作していない場合、または流路に詰まりがある場合は、流量が予想より低くなることがあります。
    • 流量が低いと、分析種が予想より遅く溶出します。
    • 分析中の一定時間帯で、メスシリンダーへ廃液を収集します。収集された容量が予想容量であることを確認します。
  •  グラジエントプロポーショニングバルブが適切に機能しない:
    • グラジエントプロポーショニングバルブ (GPV)(低圧混合)により、送液される有機溶媒が少なすぎるか、水系溶媒が多すぎる可能性があります。
    • どちらの場合も保持力の増加を引き起こす可能性があります。
  • グラジエント混合(高圧混合)が適切に機能していない:
    • システムが移動相を適切に混合していない可能性があります。これにより、送液される有機溶媒が少なすぎるか、水系溶媒が多すぎる可能性があります。
    • どちらの場合も保持力の増加を引き起こす可能性があります。
  • 移動相組成が正しく調製されていない:
    • 事前に調製した移動相に有機溶媒が少なすぎる(または水系溶媒が少なすぎる)と、保持が予想よりも強くなります。
  • 移動相の pH が不適切です。
    • 弱塩基性分析種は、その pKa を 2 pH 単位以上高い pH で中和すると、保持時間が長くなります。
    • 弱酸性分析種は、その pKa より 2 pH 単位以下の pH で中和すると、保持時間が長くなります。
      • メソッドに不適切な pH の移動相を誤って使用すると、予期しない保持問題が発生することがあります。
  • デュエルボリュームが大きい(グラジエント遅延):
  • チェックバルブの不具合:
    • 粘着しているチェックバルブを使用すると、移動相は、移動相の流れではなく、移動相ボトルに戻されることがあります。
      • これにより、移動相中の水系溶媒と有機溶媒の比率が不適切になることがあります:
        • チェックバルブの問題により移動相に入る有機溶媒が少なくなると、保持時間が長くなります。
  • システムのリーク:
    • ダイナミックリークテスト(または同様のテスト)を実行して、システムのリークがないかどうかを確認し、移動相中の水と有機溶媒の比率が正しくない原因となるリークがないようにします。
  • また、移動相が古くなった、移動相修飾剤が劣化しているなど、保持時間が予想より長くなる問題は、他にも原因が考えられます。
  • 一部のプレミックス移動相は、時間の経過とともに分離し(H2O とイソプロパノールなど)、水が底に沈み、それに比例して保持時間が長くなります。(注:塩の濃度が高くなるほど、分離する可能性が高くなります。ACN と H2O は、高濃度の塩で分離する可能性があります。)
    • 解決策:システムが混合するようにするか、撹拌棒付き撹拌プレートを移動相に使用します。

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