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Empower 3 Enterprise バッファリングについて - WKB192145

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環境

  • Empower 3 エンタープライズ

回答

■バッファリングとはなんですか?
Empowerネットワークの通信が一時的に停止すると、LAC/Eとサーバー間の通信が一時的に失われます。
LAC/Eとサーバー間の通信が失われた場合、測定中のサンプルセットデータについては、一時的にLAC/E内に保存され、
LAC/Eとサーバー間の通信回復後にサーバーへ送られます。

■バッファリング中、LAC/E内に問題なくデータが保存されているかどうか、確認できますか?
装置の動きとして、オートサンプラーによりインジェクションが順次進んでいるようであれば、LAC/Eからの制御ができていると考えて良く、
データの所在を確認する必要性は無いと思われます。
LAC/E のプロジェクトディレクトリー(例、C:\Empower\Instrumentserver\"システム名"\"サーバー名"\"プロジェクト名"\)にデータは保存されますが、
このデータが正常であるかどうかはサーバー転送後でないと判断ができません。

■データが一時的にLAC/E内に保存されている場合、サーバーへのデータの転送は、実行中のサンプルセット完了時に起きますか?
→Empower 3のバージョンがFR5の場合、
ノードのプロパティ画面でバッファリング後のデータリカバリー方法を選択可能です。
・「インジェクション後回収」を選択されている場合は、実行中のインジェクションが完了したら、次のインジェクションを待たずに転送します。
・「サンプルセット後回収」を選択されている場合は、サンプルセットが全て完了してから転送します。
前者の設定では、一度に複数の取り込みノードのデータが転送されることで、装置サーバーアプリケーションが応答しなくなるという可能性が高まります。
システム管理画面の左側ツリーバーで「ノード」を選択後、右側に表示されるLAC/Eの一覧から該当のLAC/Eを右クリック「プロパティ」を選択します。
ノードのプロパティ画面の「全般」タブの回収オプションを確認します。

■実行中のデータが転送されていない場合、LAC/Eに一時的に保存されたデータを分析中にマニュアルでサーバーに送ることは可能ですか?
→測定中にマニュアルでサーバーに送る方法はありません。

■正しくサーバーに転送されずバッファリングが発生していたかどうか、確認する方法はありますか?
→LAC/E内にある以下のファイルを確認すると、ネットワークが正常に通信している場合、
「修復スイープを開始しました」などの同じメッセージが10分に1回、定期的に表示されています。
\\Empower\Instrument Server\recover.log
バッファリングが発生した時間には、そのメッセージが「バッファリングが開始しました」などに変わります。
バッファリングについては、このリカバーログで確認可能です。

追加情報

 

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