フォトダイオードアレイ検出器で作業するときの分解能の違いを理解する - Tip 250
目的または目標
今週のヒントでは、Empower ユーザーからの質問にお答えします。
質問:ACQUITY PDA の装置メソッドで、解像度を 1.2 nm に設定しましたが、[スペクトル表示]で解像度を確認すると 0.6 nm です。なぜ違いがあるのですか?
これから見ていきましょう。
環境
- Empower
- PDA 検出器
- フォトダイオードアレイ検出器
- 今週の Empower Tip #250
手順
ステップ 1
1.2 nm は、[ACQUITY PDA 装置メソッド]の[分解能]で選択できる最小値です。これは光学分解能です(図 1)。
ステップ 2
[スペクトル表示]内の[スペクトル]タブに 0.6 nm の解像度が表示されます。さらに、[スペクトルポイント]タブを見ると、スペクトルの連続するポイント間の距離が約 0.6 nm であることがわかります。これはデジタル解像度であり、ACQUITY PDA の場合では、その値が選択した光学解像度の半分です(図 2)。
ステップ 3
これはどのように算出されましたか?使用される計算式は以下のとおりです(図 3)。
結果は小数点以下 1 桁まで四捨五入されます。
ステップ 4
これらの値はどこにありますか?[スペクトル表示]の[スペクトル]タブを見ると、スペクトルの最大波長と最小波長が表示されます(図 4)。
ステップ 5
[スペクトルポイント]タブを表示して、テーブルの下部までスクロールすると、スペクトルのポイント数が表示されます(このケースでは 310)(図 5)。
ステップ 6
数値を代入すると 0.6 が得られます(図 6)。
ステップ 7
上記の結果を 2998 PDA と比較してみましょう。1.2 nm は、[装置メソッド]で解像度に選択できる最小値です。これは光学解像度です(図 7)。
ステップ 8
[スペクトル表示]の[スペクトル]タブを見ると、スペクトルの最大波長と最小波長が表示されます(図 8)。
ステップ 9
[スペクトルポイント]タブを表示して、テーブルの下部までスクロールすると、スペクトルのポイント数が表示されます(このケースでは 161)(図 9)。
ステップ 10
数値を代入すると 1.2 が得られます(図 10)。
とても簡単ですね!
追加情報
最後の注記:これは、[プロフェッショナル]または[クイックスタート]インターフェースで実行できます。
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