メインコンテンツへスキップ
Waters Japan

解析メソッド - メソッドセットではなく解析メソッドでデータを解析する - wkb262820

Article number: 262820To English version

目的または目標

メソッドセットではなく解析メソッドでいつデータを解析するかを決定する。

環境

  • Empower
  • 今週の Empower Tip #330

手順

作業しているデータの種類、収集されるチャンネルの数、解析する必要があるものによって、メソッドセットではなく解析メソッドでデータを解析できるかどうかが決定されます。

最初のシナリオは、1 つの解析メソッドで解析されたシングルチャンネル 2D データです。

ステップ 1
サンプルセットは、シングルチャンネル UV データで収集され、すべての注入を同じ方法で解析します(図 1)。
Figure_1.png

ステップ 2
メソッドセットには、[装置メソッド]と[既定の解析メソッド]フィールドの解析メソッドが表示されます(図 2)。
Figure_2.png

ステップ 3
[装置メソッド]は、280 nm でのシングルチャンネル TUV が収集され、それ以外は収集されていないことを示します(図 3)。
Figure_3.png

ステップ 4
3 つの方法のいずれかでサンプルセットを解析でき、すべての方法で同じ結果セットが得られます(図 4)。
Figure_4.png

  • 取り込みメソッドセットを使用
  • データの収集に使用されたメソッドセットを選択する指定済みのメソッドセットを使用
  • メソッドセットで指定された解析メソッドを使用

次のシナリオは、マルチチャンネル 2D データです。

ステップ 5
TUV チャンネルに加えて、バイナリーソルベントマネージャ (BSM) のシステム圧力をすべての注入で収集できるようになりました(図 5)。
Figure_5.png

ステップ 6
図 2 に示すように、メソッドセットを使用してサンプルセットを解析する場合、TUV チャンネルとシステム圧力チャンネルの両方が解析されます。[システム圧力]チャンネルは通常診断として使用されるため、TUV チャンネルのみを解析したい場合があります。したがって、TUV チャンネルと適切な解析メソッドを、メソッドセットのチャンネルテーブルで選択できます(図 6)。
Figure_6.png

ステップ 7
これで、2 番目の TUV チャンネルをすべての注入で収集できるようになりました。各チャンネルを独自の指定した解析メソッドで解析する必要がある場合は、各チャンネルおよび関連する解析メソッドをメソッドセットのチャンネルテーブルに選択して行えます(図 7)。
Figure_7.png

ステップ 8
UV と RI などの異なる検出器からマルチチャンネルデータを収集する場合も同様です(図 8)。
Figure_8.png

これらのシナリオは、メソッドセットが図のように設定されていれば、取り込みメソッドセットまたは指定されたメソッドセットで解析できます。

いくつかの注入を 1 つの解析メソッドで解析し、他の注入を異なる解析メソッドで解析する方法

ステップ 9
それぞれが独自の解析メソッドを持つ 2 つのメソッドセット付きサンプルセットメソッドを作成できます。この方法では、取り込みメソッドセットを使用して解析でき、Empower はサンプルセットメソッドからの指示に従います(図 9)。
Figure_9.png

最後のシナリオは、フォトダイオードアレイ、蛍光などの 3D 検出器、および/または QDa のような質量検出器で作業する場合です。これにより、複数のチャンネルを解析する必要があるデータのさまざまな組み合わせが生じることがあります。

ステップ 10
最後の例では、PDA と ACQUITY QDa 質量検出器から 2D および 3D データを収集します(図 10)。
Figure_10.png

ステップ 11
この場合、解析する特定のチャンネルとそれらに関連する解析メソッドを含むメソッドセットで解析します(図 11)。
Figure_11.png

追加情報

これは、Pro または QuickStart インターフェースで実行できます。

Empower 分析法バリデーションマネージャでのクロマトグラフィーメソッドのバリデーションというテーマは、ヒント #331 で再度取り上げます。