システムスータビリティ割り込みの使用方法 - Tip 14
目的または目標
ほとんどのラボでは、システムスータビリティを評価するための単数または複数のサンプルの分析で、一日が始まります。これらのサンプルの解析には、理論段数の計算や、繰り返し注入からのメインピーク下の面積の %RSD が含まれることがあります。どの場合でも、システムスータビリティの評価を自動化するのはいいことではないでしょうか?そうすれば、すべてが良好な場合、人間が介入することなく装置がサンプルセットメソッドを実行します。問題がある場合は、問題が解決するまでシステムを停止してはいかがでしょうか?Empower はこれを行うことができ、複数の行為が 1 つにひとまとめられます。
環境
- Empower
手順
[サンプルの分析]領域には、「システムスータビリティ割り込み」と呼ばれるものがあります。これによって、解析の失敗が発生したときの分析システムに、何をする必要があるかが指示されます。例えば、障害時に停止するようにこれを設定すると、解析失敗が検出された場合に、システムは注入を停止するように指示されます。
解析失敗は何によって引き起こされますか?例えば、保持時間レファレンスピークや内部標準ピークなどのレファレンスピークがクロマトグラムに欠落している場合、解析失敗が発生します。もう一つの例は、限界を超えた場合です(USP タンジェント法段数が下限を下回るなど)。
- クイックスタートインターフェイスを使用する場合は、ナビゲーションバーの[プロジェクト参照]をクリックします。
- [メソッド]タブをクリックし、対象の「解析メソッド」を右クリックして、[開く]を選択します。
- [コンポーネント]タブをクリックし、右にスクロールして[RT レファレンス]フィールドを探します。
- [RT レファレンス]フィールドをクリックし、保持時間レファレンスピークをリストから選択します。
- [ファイル]メニューから[ファイル] > [保存]を選択します。
- 解析メソッドを変更した理由を説明するコメントを追加し、[OK]をクリックします。
- ナビゲーションバーの[メソッドセット]をクリックし、[ファイル] > [開く]を選択します。
- 使用するメソッドセットを選択し、[開く]をクリックします。
- [既定の解析メソッド]からの修正された解析メソッドを、追加します。
- [ファイル]メニューから[ファイル] > [保存]を選択します。
- メソッドセットを変更した理由を説明するコメントを追加し、[OK]をクリックします。
- ナビゲーションバーの[サンプルキュー]をクリックします。
- ツールバーの左から 3 番目のツールである[サンプルセットを開く]ツールをクリックします。
- [サンプルセットメソッド]を選択し、[開く]をクリックします。
- [分析と解析]モードで操作しており、システムスータビリティ割り込みは[フォールトで停止]に設定されています。[サンプルセットメソッド]では、システムスータビリティサンプルに対して[解析]フィールドは[標準]に設定されており、その他のサンプルキューに対しては[解析/レポートなし]に設定されています。
保持時間レファレンスピークがシステムスータビリティサンプルのすべての注入に見つかるかぎり、サンプルキューの残りが実行されます。システムスータビリティサンプルの注入のいずれかに保持時間レファレンスピークがない場合、キューの残りのサンプルは、装置によって注入されません。
追加情報
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