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Empower ソフトウェアで 3D PDA データを解析する方法(パート 2) - Tip 135

Article number: 74532To English version

目的または目標

Get Empowered! へようこそお戻りになりました。Empower クロマトグラフィーデータソフトウェアに関する前回の Empower 今週のヒント記事で、ピーク純度の決定に使用される収集データに関する重要なパラメーターについて学習しましたました(ヒント#134

今週のヒントでは、ピーク純度の決定に関する[マックスプロット]の使用法について説明します。(マックスプロットの生成に関する#ヒント 52を参照してください)。

それでは始めましょう。

環境

  • Empower

手順

ピーク純度を決定するピークを 1.0AU 未満に維持することを推奨します。なぜなら、へールの法則により、高い吸光度では、測光誤差のため、各種効果の組み合わせによりわずかなずれ(約 1%)が生じることがあります。このレベルでのこれらの誤差は、定量に及ぼす影響は無視できるほど低いですが、スペクトルの不均一性の原因となり、スペクトルの歪みにつながります。したがって、ピーク純度を決定するために使用するスペクトルコントラスト計算における測光誤差の影響を最小限に抑えるために、化合物の最大スペクトル吸光度は 1.0 AU 未満にする必要があります。

これを図で説明します。

  1. 異なる濃度のカフェインのスペクトルの重ね書きです。プロットをノーマライズすると、スペクトルのほぼ完璧な重ね書きが得られ、スペクトルの均一性が示されます。
74532-01.png

 

  1. この例では、1.0AU 以上でノーマライズすると、スペクトルは十分に重なり合わず、スペクトルの不均一性が示されます。
74532-02.png

では、マックスプロットについて説明します。

 

  1. マックスプロットは、波長範囲内の最大吸光度で各時間ポイントをプロットします。この例では、すべてのピークが 1.0AU 未満であることがわかります。
74532-03.png

 

  1. 決定する必要があるパラメーターは、解析メソッドの[純度]タブにある「ノイズ区間」です。波長範囲内に吸光度がない、最低 12 のスペクトルが含まれているベースラインの一部を特定する必要がありあります。マックスプロットは、この区間を特定する最も簡単な方法です。
74532-04.png

 

  1. 以下は、ノイズのみを表示するベースラインの一部であり、全波長範囲内に有意な吸光度はありません。20 ポイント/秒のサンプリングレートで 0.1 分(6 秒)の区間で、120 のスペクトルがあります。
74532-05.png

 

ピークが 1.0AU 未満であることを確認し、ノイズ区間が特定されたので、解析メソッドを作成できます。次の Empower のヒントで続きをやります。

簡単ですね!

追加情報

この手順は、クイックスタートまたはプロフェッショナルインターフェイスを使用して実行できます。

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