グラジエントブランクの測定方法(MassLynx の場合) - WKB81913
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目的または目標
ゴーストピークやキャリーオーバの原因究明のために、インジェクタを動作させずにMS データを取得する方法をご説明します。
これにより、ゴーストピークの原因がインジェクタ側にあるのか、或いは、移動相やポンプ側にあるか等問題の切り分けが可能になります。
環境
- MassLynx
- ACQUITY UPLC H-Class
- ACQUITY UPLC I-Class
手順
Inlet Method 画面において、スタート信号の設定を変更します。これにより、分析を開始してもインジェクタは動作せず、MS の取り込みが開始されます。
- Inlet Method 画面の[Tools] メニューより[Instrument Configuration...] を選択します。
- Inlet Configuration 画面が開いたら、[Events & Triggering] ボタンをクリックします。
- Events and Triggering Wizard 画面が開いたら、[Next] ボタンをクリックします。
- ( 復元出来るように、どこにチェックマークが入っているかを確認の上) Event In のチェックマークを全て外します。
- [Next] ボタンを何度かクリックし続け、最後に[Finish] をクリックします。
上記の設定を行い、分析を実施します。(分析を開始してもインジェクタは動作せず、MS の取り込みが開始されます。)
追加情報
インジェクタは動作しない分析でピークが検出される場合は、ゴーストピークの原因はインジェクタ側ではなく、移動相やポンプ側にある可能性が高いので、以下に挙げた内容を検討します。
・移動相の再調製 ( 継ぎ足しではなく、溶媒ボトル毎交換してください)
・ポンプのインラインフィルタ等を交換、或いは洗浄する
・ポンプ本体を洗浄する
参考資料:LC/MS システムにおける汚染の管理ベストプラクティス
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