ネガティブイオンモードでの LockSpray セットアップ失敗 - WKB3445
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症状
- ネガティブイオンモードでの LockSpray セットアップが失敗する
- 強度が不十分なため、IntelliStart によって失敗が報告されるが、[MS Tune]画面でのロックマスピークが強い
- ロックマスピークがセットアップ中に、目視でわかるくらい正しくない質量位置にシフトする
環境
- Xevo G2 Tof
- Xevo G2 QTof
- MassLynx 4.1 SCN 802
- SCN 862
原因
ソフトウェアは、ネガティブイオンモード下でポジティブイオン固有の Veff 値を強度チェックに誤って使用しています。
解決策
- ポジティブイオンモードおよびネガティブイオンモードの Veff 値が正しく設定されていることを確認します。
- ロックマスピークが十分に強いことを確認します。
- LockSpray セットアップの強度チェック中に、ネガティブイオンモードのロックマスピークが正しい位置の ±2 Da の範囲内にあることを確認します。
- 正しい質量は、LockSpray Setup Report(LockSpray セットアップレポート)の Detected Mass(検出された質量)列に表示されます。
追加情報
ポジティブイオンの Veff 値がネガティブイオンの LockSpray セットアップで使用されてしまう問題に解決策はありませんが、上記のステップに従うことで、影響を最小限に抑えることができます。
Veff を設定するには:
- [MS Tune]画面がシステムビュー内にある必要があります。
- メニューバーで、System > Acquisition Settings(システム > 取り込み設定)に移動します。
- レファレンス化合物(ロイシンエンケファリンなど)のレファレンス質量と実測質量を指定します。
- Calculate(計算)をクリックします。
- Update(更新)をクリックします。
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