APGC でカラムブリードイオンを使用して ToF を手動でキャリブレーションする方法 - WKB8446
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目的または目標
APGC のキャリブレーションには、自然に溶出するバックグラウンドピークを使用する。(使用されるピークは、カラムブリード(シロキサン)ピークであり、低質量キャリブレーションとして可塑剤のピークが追加されている。)
環境
- APGC
- MassLynx
- SYNAPT G2
- Xevo G2-XS
- Xevo G2-S
手順
- MS Console を開きます。
- IntelliStart を参照し、Configure/Reference File Editor(設定/レファレンスファイルエディター)を選択します。
- File > Import(ファイル > インポート)を選択します。
- Siloxane.ref ファイルを選択します。このファイルが存在しない場合は、追加情報を参照してください。
- 以下に示すように新規レファレンス化合物の情報を記入し、選択した極性がポジティブであることを確認します。
- [MS Tune]画面の取り込みを実行して、現在の条件下でシロキサンデータを取得します。データ形式はコンティナムである必要があり、質量範囲は後で作成するキャリブレーションプロファイルと同じにする必要があります(50 ~ 1200 Da が適切な一般的な範囲です)。装置のモード(感度、分解能、または高分解能)も一致する必要があります。より高い質量(約 600 Da 超)でのキャリブレーションポイントが必要な場合は、GC オーブンの温度を上げると、質量の大きいシロキサンをソースに取り込むのに役立ちます。
- 取り込んだデータのクロマトグラムを開き、右クリックしてドラッグし、データセット全体を単一のスペクトルにコンバインします。
- [Spectrum](スペクトル)画面で、Process > Automatic Peak Detection(解析 > 自動ピーク検出)を選択します。プロンプトが表示されたら自動パラメーター選択を使用し、OK を押します。
- ピーク検出プロセスが実行されたら、ツールバーの右側にある[Save](保存)ボタンをクリックし、プロンプトが表示されたら OK をクリックします。
- MS Console に戻り、Configure(設定)メニューから Calibration Profile Editor(キャリブレーションプロファイルエディター)を選択します。
- キャリブレーションプロファイルエディターで[File](ファイル) > [New](新規)を選択します。
- 以下に示すようにキャリブレーションプロファイルの詳細を入力し、以前と同様に質量範囲を設定し、手動キャリブレーションを選択します。ポジティブ極性の状態で、データを取り込んだモードのドロップダウンメニューから、レファレンス化合物を選択します(以下の例では「Resolution」(分解能))。
- 隣接する Raw Data(生データ)ボックスで、[Browse](参照)ボタンをクリックし、ステップ 6 のデータを選択します。
- キャリブレーションプロファイルは以下のように表示されます。完了したら、OK を選択します。
- MS Console ページに戻って、Create Calibration(キャリブレーションの作成)チェックボックス を選択し、Start(開始)をクリックします。
- 次の画面に示されているように進み、作成したキャリブレーションプロファイルを選択します。
- スペクトルを手動でキャリブレーションし、満足したら、左上隅の緑色のチェックマークをクリックします。
- キャリブレーションレポートが表示され、MS Console にキャリブレーションが成功したことが報告されるはずです。また、アクティブなキャリブレーションは[MS Tune]画面の右下に表示されるはずです。
追加情報
シロキサンキャリブレーションプロファイルを以下に添付します。
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