PDA データのピーク純度パラメーター - Tip 255
目的または目標
今回の記事では、フォトダイオードアレイ (PDA) データのピーク純度パラメーターについて説明します。
環境
- Empower
- フォトダイオード検出器 (PDA)
- 今週の Tip #255
手順
ステップ 1
解析メソッドの[純度]タブには、いくつかの純度パラメーターがあります。まず、[純度を計算]ボックスにチェックを入れて、ピーク純度を計算します。[ピーク計算範囲 (%)]の既定値は 100.0 です。つまり、「ピークの立ち上がり」から「ピークの立ち下がり」までのすべてのスペクトルを使用して、ピーク純度が計算されます(図 1)。
ステップ 2
ベースラインにノイズが多い場合は、100.0 未満の値を入力して、Empower がピーク純度の計算にノイズの多いベースラインスペクトルを使用しないようにすることができます(図 2 および 3)。
ステップ 3
[許容差アングル]は、さまざまな方法で計算できます。通常は、[ノイズアングル](選択したノイズ区間に基づく)と[溶媒アングル]の合計です。最初に[自動感度]を試すことを推奨します。[自動感度]により、クロマトグラムの各ピークの[溶媒アングル]が決定されます。[溶媒アングル]は、ピークの[最大スペクトル吸光度 (MSA)]の関数として自動的に計算されます。MSA は、ピークのベースライン補正スペクトル吸光度の最大値です。[自動感度]はバリデートする必要があり、いくつかの制限があります(図 4)。
• 標準試料を 6 回注入します(図 5)。
• PDA 解析メソッドを作成し、上記のステップ 1 および 2 に従います。
• ヒント #254 の説明に従って、[ノイズ区間]を決定します。
• [許容差アングル]を[自動感度]に設定します。
• 6 回の注入を解析します。すべての注入のすべてのピークに対して、[純度アングル]が[純度しきい値]未満の場合は、[自動感度]が機能しています(図 6)。
• その最大スペクトル吸光度が 1.0 AU 未満であり、分析法開発に使用した標準試料の最大スペクトル吸光度の 5 倍未満である限り、未知試料のピーク純度テストに[自動感度]から取得した[許容差アングル]を使用できます。
ステップ 4
標準試料注入のいずれかで、[純度アングル]がいずれかのピークの[純度しきい値]より大きい場合、[純度アングル]を個別に決定する必要があります。これについては、来週のヒント #256 で説明します。
追加情報
最後の注記:これは、[プロフェッショナル]または[クイックスタート]インターフェースで実行できます。
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