データの質量精度が悪く、SYNAPT G2-Si が自動検出器チェックに失敗する - WKB7813
Article number: 7813To English version
症状
- 自動検出器チェックに失敗する
- DRE データの質量精度が悪い
環境
- MassLynx 4.1
- SYNAPT G2-Si
原因
レファレンスサンプルはロックマスピークに必要ですが、検出器の自動チェック(これにより、データ取り込みに適切な検出器の電圧が使用されていることが確認できる)にも使用されます。検出器の自動チェックには、ロイシンエンケファリンを使用し、適切な強度で検出されている必要があります(2 IPP が必要)。強度が弱すぎると安定したシグナルが得られません。強すぎる強度は DRE の動作範囲外です。
[Glu1]-fibrinopeptide B は、プロテオミクスアプリケーションに適したレファレンスサンプルです。両方のサンプルを使用する場合は、ピークの比率を考慮する必要があります(最適な比率は 1:1)。ロイシンエンケファリンおよび [Glu1]-fibrinopeptide B のピーク強度が不適切な場合、エラーが発生することがあります。
解決策
推奨されるサンプル濃度は、100 fmol/μL [Glu1]-fibrinopeptide B および 100 pg/μL ロイシンエンケファリン(50/50 比)です。
[Glu1]-fibrinopeptide B のサンプル量/濃度が、安定したロックマスシグナルを得るために十分強いことを確認します。
ロイシンエンケファリンサンプルが検出器のセットアップに対して強すぎないことを、確認します。
感度に指定はないため、必要に応じてサンプルを調整します。
追加情報
記事 ロイシンエンケファリン溶液を準備する方法も参照してください。
id7813, enkephalin, leucine, lockmass, MALDIG2SI, MLYNX, MLYNXV41, SUPMM, SYNG2SIHD